数年前に家の建て替えなどのご相談にみえた方のお話です。
Mさんは大きなお屋敷を建て替える事になり、相談にみえました。
設計士さんと打ち合わせをしていくと、お庭の立派な木も、切ったり植え替えたりすることになると分かってきたそうです。
そこで奥様からの質問です。
「この家でも楽しい日々が沢山ありました。壊すのは心苦しいですが、それ以上に活き活きとしている立派な木を切ってしまっても良いのかと思って相談に参りました。我が家のご神木のような木です。もし何か良くない事が起きてはと・・。これが庭の写真です。この木たちは納得してくれますか?この木の精霊たちと話ができますか?もし、ダメなら設計の変更を考えます。」
「家と土地、樹木たち」にそれぞれ話しかけてみました。
まず初めに、「土地と樹木」の意識はこう答えてきました。
『その家のご主人と奥様は、とても優しい方達で、建て替えについても真剣に話される内容が聞こえています。自分たちにも話しかけてもらっているので納得しています。』とのこと。
(それまでに、樹木には話しかけるようにと説明していましたので、実行されていたようです。)
ところが次に、「家」の意識と話したところ、面白い答えが返ってきました。
「主(あるじ)の奥さんが、こう説明してくれた。『この家はとても好きで感謝していますが、不便を感じることがあるので建て替える事にしました。』と・・。
ん??好きなのなら、建て替える必要はないだろう・・。何故だ?もし生活に不便だと言うのなら、勝手に建て替えるなり自分の好きにすれば良いだろう。主役は我々では無い。」
(あれ??なんだかいつもと、感じが違う・・。いつもの感覚とは違うというか日本人では無い人の意識を感じる。何故だ?why?というような・・・)
そこで奥様に聞いてみました。
つづく