夫の失踪(1)

「夫が失踪しました、助けてください。」という相談が入った時の話です。

「失踪」とは、またあまり使わない単語だな??と思い、詳しく聞くと、夫が会社のお金を使い込んでいたらしく、それがバレてその日の夕方から連絡が取れなくなった、とのことでした。

直ぐに、本人の意識とコンタクトを取ります。

追い詰められた彼自身の意識は、こちらからのアクセスに答えられないくらいパニック状態です。

暫く、落ち着くまでコンタクトを取るのを止めました。

次にコンタクトを取ると、車の後ろ側のトランクみたいなところを開けて、ダウンジャケットや毛布・靴など防寒具をまとめています。

服はグレーのズボンから茶色の作業着に着替えています。

そのことを奥様に伝えると、まさにその恰好で出かけ、茶色いズボンは普段会社での作業時に着ているもので、トランクにはそのような防寒具を入れているとのこと。

翌日、警察から車が見つかりましたという連絡が入ったそうです。

しかし本人は見つかりません。

警察が言うに、車があったその場所は、自殺の名所だそうです。

そこで、もし彼のお父さんが亡くなっていたら力を貸してくれるだろうと思い、お父さんを呼び出してみました。

背がそれほど大きくない、やせ型で少し腰の曲がった、気の弱そうな方が現れました。

早速、奥様に電話して確認します。

  • 義理のお父さんは亡くなっているか
  • 白河が透視した義理のお父さんの体格や風貌は合っているか
  • 失踪したご主人のヘアスタイルや洋服のスタイルなどについて

全部合っているということなので、早速ご主人のお父さんに今の状況を説明しました。

お父さんは、「あの子はまだ、こちらに来てはいけない。私がどんなことをしても止めるから、いや、止めてみせる。」と、はっきり言われました。

その時、お母さんは?と探しましたが見当たらないので、「ご主人のお母さんはご自宅で息子さんのことを心配されていますか?」と奥様に聞くと、

奥様「はい、可哀想に息子の行方が分からないなんて、こんな親不孝なことはありません。義母の為にも、なんとか無事でいてほしいです。」

白河「大丈夫、亡くなったお父さんが絶対、止めるから、と言っています。信じて待ちましょう」

つづく

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