柿の木と八百万の神々(3)

<<なるほどな話>>

柿の木には精霊が宿るについて

昔、日本には砂糖のような甘いものはありませんでした。

また、今の時代の果実のように甘い食べ物もありませんでした。

甘いものと言えば唯一“柿”だったそうです。

人々は山々の柿を庭先に植えて、一年間を楽しみに待ちました。

柿が実るとなんと柿泥棒が!!

今の時代ならとても信じられないほど貴重だったのです。

どこの家でも柿の木は庭先に植えてあったそうです。(そうそうテレビ日本昔話にもそんな風景画が沢山ありました)

この世で一番甘いものを、人々は今か今かと食べられる日を待ちました。

柿はおやつにも、夕食の料理の具にもなり、若い葉っぱは薬草としてお茶にもなりました。

渋柿は干して、皮も干して、食べました。

人々は“柿の木に手を合わせ、その恵みに感謝して”大切に守っていたのです。

その為、柿の木には神が宿って柿の木のある家の人々をも守りました。

柿の木は邪気を払い、家庭や仕事における成功を象徴しています。

「柿が赤くなると医者が青くなる」と言われていたそうです。

柿が出回ると病気が減り、医者が暇になる様を言ったことばだそうです。

<<そういえば・・>>

今回、氏神様の事も教えてくれたのは、柿の木の精霊です。

今回の件で、そういえば・・と思い出したことがありました。

私の実家の本家にも氏神様が祭ってありました。

本家には地元でも有名な美人の従妹、美代子ちゃんがいました。

美代子ちゃんのお兄さんも弟も既に結婚し、本家を離れていました。

ある日実家に戻った私は、毎回そうするように本家に挨拶に行き、お仏壇に手を合わせていました。

そこへ、たまたま本家の長男が戻ってきて氏神様の話になりました。

そこは幼馴染、大人になっても直ぐに意気投合し

「ちょうど良かった。氏神様に一緒にご挨拶しようか?」

氏神様の祀ってある庭に行くと、なんとお社の屋根が氏神様の頭に当たっています。

白河「これ、どうして??」

従弟「あ、この前の台風で壊れたみたいだね」

白河「急いで補修してね、そしたら美代子ちゃんの結婚が決まるって聞こえるから」

従弟「分かった。理由はどうであれ直ぐやるから。気づかせてくれてありがとう」

二人で周りを綺麗に掃除しながら「美代子ちゃんの結婚が決まる!!」と強く思いました。

そして、それから2か月もしないうちにあれよあれよと結婚が決まり、美代子ちゃんは自宅本家の敷地内に家を建てて暮らしています。

今回、Aさんの話と本家の美代子ちゃんの話があまりにも似ていて、驚いています。

<<気づき>>

氏神様達は私達が、心で思ったり口に出したりしていることを敏感にキャッチしてくれています。

実は美代子ちゃんの結婚も、家族も本人も「よいご縁がありますように」と、強く願っていたのだそうです。

Aさんの家の柿の木と氏神様が、娘さんの為に良い波動をキャッチされますように!!

次回はまとめです。

つづく

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