柿の木と八百万の神々(2)

次の日、「必死で探しました」と写真が送られてきました。

なんと“柿の実の重さで垂れた枝の下に、草でおおわれていた丸い石”が写っていました。

写真を見つめながら、その石に聞いてみました。

白河「あなただったのですね?映像を見せてくれたのは?」

石「はい」

白河「役に立ちたいのですか?」

石「そう、守りたい」

白河「何を守るの?」

石「それは、本人が決める」

 本人とは・・娘さんのことでした。

Aさんの家族構成は会社を経営する両親、長男、次男、そして長女。

因みに長男と次男は既に結婚して他で暮らしています。

会社の跡継ぎは、いずれ長男ですが、事務関係は現在長女が担っています。

先日のセッション時に、Aさんが「長女がお嫁に行っても、近くに住んで欲しいのです」と初めて自分の思いを口にした途端(言霊)、“家を守るのは長女”と『氏神様』が動き始めました。

『氏神様』とは、石を神の依代(よりしろ)としたもので(石に神様が宿ります)同じ地域に住む人達が共同で祭った“神様”。

その村や集落の人達の安全や繁栄などをお守りする神様でした。

昔の人は祠や、屋根などを作り依代の石を祀り、しめ縄や白い紙の神垂(しで)を飾って朝夕、手を合わせていました。

その氏神様が時を経て、後の面倒を見る人がいなくなり、いつのまにか草の中に埋もれてしまったのでしょう。

長い事、土地の主がわからなかった氏神様でしたが、この度久しぶりに、親と同居の娘さんがこの土地と家を守る存在になるのだと思ったようです。

現在、この家の主は両親。

これから先、娘さんを含めた3人が、家と土地の繁栄について具体的に計画しているなら、応援したいそうです。

その為に3人が話し合わなくてはいけないそうです。

しかし、人生の選択は本人(娘さん)が決めますので強制ではありません。

今の日本の状況と同じですね。

皆の気持ちが一つになったなら素晴らしいことが起きるだろうと誰もが知っています。

簡単なようで、とても難しいことです。

この世の仕組みで一番大切なこと。

それは全てが、自分が決めたことで世の中が、その方向に動き出すということです。

一人一人の考え・決断が、世の中や地球に影響を及ぼしていきます。

さて、おにぎりのような石(氏神様)ですが、その後どうしたでしょう。

娘さんとお母さんで、重たい石を柿の根元の草むらから運び出し、綺麗に洗って日当たりの良い所でエネルギーを蓄えてもらっています。

そしてその後に、祈りを奉げ東南の角地に鎮座して頂く場所を、両親と長女が力を合わせて浄化してくれています。

娘さんは、その周辺も整えることにしたそうです。

(場所については、写真を見ながら、氏神様とのコミュニケーションを取りながら方角などを決めていきます)

会社にも仕事がどんどん増えてくることでしょう(もう見えています)。

次回はこれに関連するなるほどなお話です。

つづく

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