無意識の世界

『人は色にも、そして周りの家具や持ち物、尊敬する人、友人、家族からも多大な影響を受ける。』

20代男性からのご相談
「離婚してしまいました。自分が悪かったと反省し、妻に戻ってきて欲しいのです。」

彼の話を聞いていると、彼の家のリビングが見えてきます。

白河:「インテリアは家具・カーテン・ラグ、オーディオなど、すべて黒で統一されていますね?」

男性:「はい。自分の好みです・・・。でも妻は嫌だったみたいです。関係あるのですか?」

白河:「家にいる時間が長いのはどちらですか?」

男性:「圧倒的に妻の方が多かったです。結婚と同時に仕事を辞めて、それからはパートで数時間外で働いています。」

白河:「奥様がひとり長い時間を過ごす部屋が黒・黒・黒。もしくは白黒の縞模様?それでも最初は貴方が嬉しそうだから自分も合わせて生活していたのでは?でも、ご主人がやっと仕事から帰ってきたと思ったら疲れた疲れたと言ってテレビばかり見ている。疲れ切っているから、と会話も少ない。」

男性:「あぁ・・・そ、そうです。寂しかったと言っていました。」

インテリアは自分の気持ちや生活に影響を与えます。

家に帰った彼は黒い色を見て、無意識に自分の世界を作ってしまいます。

白河:「あなたが選んだインテリアはもしかして、お酒を飲むお店のデザインと似ていませんか?」

男性:「あ、仲の良い先輩の部屋の様子を真似ましたが、そうですね、ふたりでよく飲みにいくお店のソファーとかも全部黒で、似ているかもしれません。」

今日は早く帰ってたまには奥様を喜ばせてあげようと思っても、自宅のインテリアをみた瞬間脳が無意識に、黒いインテリアに囲まれて自分のペースで動くあなたを思い出してしまいます。彼がカッコいいと思ったところの状況や環境を見て、勝手に脳が思いだすのです。

素敵な街や家、素晴らしい家具や絵を見て、いつかこんな生活をしたいとワクワク思う脳の働きは、副交感神経がリラックスし働きが活発になったときに、その夢を叶えやすくなるそうです。

私たちの思考や行動が、色や目に入る環境に大きく作用されることはすでに解明されています。

家の中を見回してみましょう。それはそのままあなたの心と頭の中を反映しています。

さあ、二人で過ごす部屋。

お互いの話に耳を傾け、笑いあり感動ありの生活をもう一度提案してみましょう。
失敗は気づきのチャンスです。私たちはそうして成長していくのです。

素直な気持ちになり、まずは自分から連絡してチャンスをもらいましょう。

半年後、彼から連絡がはいりました。

男性:「妻は素直に話した自分の変化を大変喜んでくれました。そして彼女自身も、感情を抑え続けある日爆発したのだ、と気付いたそうです。家具のことも、実は嫌でいつも家に居たくなかったと笑って・・・。でも目から涙が溢れていました。妻の話を聞きながら、お互いの気持ちを話すことが大事だったのだと気付きました。」

そして、
「僕は最近業績が伸びてランクが上がりました。あ、ちなみに、家は引っ越しをして、今はすっきり爽やかなインテリアです。心の変化に本当に驚いています。」

部屋を片付けスッキリしてみましょう。

今まで知らなかった自分に出会えるかも知れません。

おわり

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