3月12日のオンラインセミナーでは、ウクライナ情勢は対岸の火事ではなく、私たちもいかなる時も備えあれば憂いなしの精神で、非常時に必要なものを再チェックし、揃えるべきという話をしました。
そして、3月16日23時09分ごろに発生した福島沖地震(最大震度6強)では首都圏でも最大で210万件の停電が発生したそうです。
3・11ほどではなかったものの驚きました。震源地からは離れているのですが、ここ世田谷区も停電になりました。
当日は遅くまで起きていて、ウクライナに関する情報ニュースを見ていた時でした。大きくゆっくりと揺れ初めた瞬間に見渡します。“電気・ガスの元・落ちてきたら危ないもの”などを何からチェックするかとすぐに動く体制に入りました。
と、その時でした。テレビと電気が消え、携帯とパソコンの明かりが周りの暗闇を照らします。
「あら?テレビも室内灯もOFFタイマーにしていたかしら??」
スイッチを確認するより早くカーテンを開け外を見てみると、どこの家も灯りが消えています。
『停電!!』と自覚するまでに1~2分の時間を要したかも、と我ながら驚きました。夜に家中の灯りが消えるという経験をしたのは初めてです。
とはいえ、本当の暗さではないのです。先ほどまで調べ物をしていたパソコンの明かりが点いているので“見えない”“怖い”がないのです。携帯を手に取るのにも不自由さを感じませんでした。
夫はすぐにライトを付け、日ごろから準備していた“非常時用の明かり”などを集めていました。
明るさを確保し落ち着いたところで「そうだ!!今のうちに携帯を充電しておかなくちゃ!!何があるか分からないものね」とコンセントに目をやって気づきました。
夫も「え?停電なのに充電?」と固まっていました。
コンセントの方を向いたまま「無理よね」・・・少し余裕が出て笑いが起こりました。
冷静に判断していたつもりでしたが、イザという時って思いがけない行動にでるものです。訓練や経験がいかに大切か痛感しました。
震源地の方たちは、停電や被害は大丈夫だったかしらと情報を取ろうとしましたが、一切ニュースがありません。今夜中にまた大きな揺れが来た場合・・と一瞬不安がよぎり、このまま寝ないで様子をみたほうがいいかな?と考えたその時、男性の声が耳の奥で呟きます。
つづく