以前、とてもとてもお洒落で素敵な方に言われたことを、ふと思い出しました。
「ブローチってね、うっかり落として後悔することって多いのね。なるべく落とさないようにと工夫が大事なの。私の知恵をあなたに伝授しておくわ」
お洒落なその方は、お家柄もよくフアッションセンスも抜群で、お写真を撮るときにも被写体の魅力を最大に引き出す方法も良くご存じで、活躍もされていました。
人は素敵な生き方や美しい所作、知識を持っている方に出会うと、その方から学び成長できます。
その方のことをふと思い出したのは、最高にお気に入りのブローチを落としてしまって後悔しているときでした。
彼女の教えをちゃんと守っていたら、あのブローチを落とすことはなかったかも・・・。
もしかしたら無意識にちゃんと、どこかに仕舞ったのかも。
期待する自分と諦めようとする自分がいます。
最近のファッションではブローチをすることはめっきり少なくなりましたし、皆さんも興味は無いかもしれません。
けれど大切な方からの贈り物や、祖母や母の宝石を譲り受けるかもしれません。
思い出など価値のあるものを付ける喜びは、またひとしおです。
何はともあれ、伝授されたブローチの止め方を皆様にも、ご披露しておきます。
*“留め針を服につけるときは服の布を一回だけすくうのではなく、留め針で2、3回布をすくって縫うようにしてから留め金をとめる。
そうすることで、ふとした時に針が外れても、落ちてしまうまでの時間がかなり長くなり、どなたかが外れていることに気づいて下さったら嬉しいわよね。
*それからね、デザインによっては針の方向を下から上に向けてさすのではなく、上から下に向けてさすの。そうするともし留め金が外れてしまってもすぐには落ちずに留まってくれて、もし落ちてもなぜか気づくのよ。
そうだった!!こんなにはっきり教わったことを覚えているのに、出来なかった自分にガッカリです。
けれど、メルマガを読んでくださった方のお役に立てれば、素敵な彼女も喜んで下さいます。
「白河先生でも失くし物をするのですか??」
そんな質問が飛んできそうですが、
全く意識していないまま、自覚がないまま失くしたものや落としたものはなかなか見つけられません。
皆さんもそうですが、自分のものは置くときでもしまう時でも、とりあえず置いておく、又は仕舞って置くときには、口に出して、更には指差しで確認されることをお勧めします。
そうして自分の意識に刻み込んだものは、脳と身体、目と手と耳と口が覚えていてくれるので思い出しやすくなります。
また、探し物を白河に相談される場合でも、ご自分の意識に刻み込んだものはアクセス出来るので、見つけやすいものです。
おわり