新年の出来事が意味するもの(1)

地震:

元旦の午後、ゆらりゆらりと家が揺れました。

「揺れてる!!地震じゃない??」

「え?」

水槽の水が大きく波打っている。

一瞬、身構えるが、私のいる関東圏では3・11の時ほどの揺れではありませんでした。

3・11の時は大きく揺れ、思わず体を低くしたのを思い出します。

時間は今回よりも長かった、とあの時を思い出した人も多かったでしょう。

幼い頃、地震について夕食の準備をしながら、母が話してくれたことがありました。

「日本人は“喉元過ぎれば熱さを忘れる”民族と言われているのよね。困難に苦しんでも、過ぎ去ってしまえば忘れてしまう。よく言えば立ち直りが早いのだけど、経験を教訓にしない傾向もあるという意味よ。目の前に起きたことは、警告と思って同じような事が起きた時、失敗しないように知恵をつけること!!

昔ね、どこかで強い地震が起きて、「地割れ」って言って土地が大きく割れる事があったんだって。その穴に面白半分で入ったり落ちたりしたら次の揺れでその穴の中に閉じ込められるから、絶対に入ったらダメなんだって。

地震や台風などで困っている人がいたら声かけあって、すぐに水やご飯を用意して自分や周りの人にも分けてあげるのよ。」

子ども心に深く刻み込まれていて、今でも大きな台風が来ると分かっている時や、地震の情報を聞いたりしたら、直ぐに水と、食料の確保。

寒いときは防寒の準備は一番にしています。

能登半島地震群発:

今回の能登半島の地震の被害をニュースで見ると、場所によっては救助・救援も時間がかかる所もあり、衝撃的なのは、ポッキッと足から折れた7階建てのビルや潰れた家屋。火事の発生と延焼。津波は地震発生後、早い所では1分後に第1波が到達。

地震については、能力者と言われる人たちでも予知することは難しいです。

過去に言い当てた人たちは、科学的な方法で出された結果を元に、発信しています。

それらが外れたとしても誰も取り上げませんが、当たると予知と言われ大騒ぎされています。

2011年3月11日午後2時46分東日本大震災がおきました。

震源地は三陸沖でしたが、陸前高田はマグニチュード9.0。

この時、沿岸部は津波により大きな被害を受けています。

私が察知したのは朝9時ごろで、「ドン」という地面が落ち崩れる音がして、今日大きな地震がくる!!と断言できました。

何人かの人に「今日、大きな地震があるよ・・」と連絡はして、とりあえずご飯だけはいつでも食べられるように、と準備しました。

が、何も起こらず忘れた頃の午後2時46分、自宅の2階にいた私は、想像以上の大きな揺れに座り込みました。

揺れが収まるとすぐに、水と電池などを買いに近くのコンビニに走りました。

「はあはあ」と息を切らしながら入った店内。

しかしそこは、何事も無かったような日常がありました。

一方で、私は自分を責めていました。

「何故これほどの大地震を予知できなかったのだろう。」と。

そういえば、それより9年ほど前に知人に借りて読んだ本の中に、活火山と地震の活断層、地震が起きる確率が書かれていた一節と地図を思い出しました。

確か、2002、3年発売の気象ハンドブック関係の本だったと思います。

その中、陸前高田の横には99,8%と書かれていました。

地震が起きる確率を学者さんが書かれていたページだったと記憶しています。

あまりの確率の高さに、「ほぼ100%だね。そんなことってあるのかしら」と言ったことを覚えています。(残念ながら、その本のことを友人に尋ねましたが、もう手元にないそうです。)

今、思うと地震学者の方達は予想していたのに、知らせていたのに、私も含め、ほとんどの人が対応していなかったのです。

これを学びとして、3~40年以内には南海トラフが、必ず大地震がくると言われる地震国の日本に住んでいるのですから、以下を共有しましょう。

1,頻繁に地震が続く時は、注意に注意を重ね、いつ来ても大丈夫な対応の心構えをします。

2,テレビや他のメディアが地震を取り上げる頻度が増え、深刻さを増した時は「警告」です。国はパニックを恐れ、静かに、しかし誰もが関心を持つように、と知らせます。迅速に備え、その時の準備と心がけをしておきます。

(小さなお子さんがいるご家庭でも避難の訓練や両親と自分の名前、住所、血液型などを言えるように練習しておきます。)

石川県の能登半島沖で発生している群発地震は2020年12月~2023年の12月までの3年で、震度1以上の有感地震は506回観測だそうです。

これが、南海トラフ巨大地震との影響はあるのかを調べてみました。

常葉大学副学長の阿部 郁男教授(専門分野:津波工学・防災情報他など)によると、                     

『今回の地震の震源が、南海トラフからは少し距離が離れているので、直接影響を与える可能性は小さい・・が、南海トラフより少し小さいМ6~7の地震の備えが欠けているのではないか、今一度、確認していければと思います。』と発言されています。

「ええっ~!!」

南海トラフより“少し小さいМ6~7”??

やはり、「南海トラフはかなり大きい地震が予想されている」のです。

関東や他の方々も、今一度これまでの、地震対策準備品に加え

・避難経路

・寒さ対策(コート・使い捨てカイロなど)

・非常用トイレ対策(自分達でも、用意しておく)

・家族同士の連絡方法などを再確認しておきましょう。

※今回もトイレ、お風呂問題は大きな課題となりました。行政・政府は一刻も早く被災者の方々の為に用意すべきだと思います。決して他人事ではありません。

次回は日航機事故や火事についてお話します。

つづく

【永久保存版】防災に向けて 緊急連絡・準備品を要チェック!

防災について知りたい、準備したい。と思った時に、すぐに参考になる防災ページを用意しています。

緊急時の離れた家族との連絡方法や、備え付けておく物や考え方をこちらの記事にまとめています。防災についてよくわからないという方はぜひ読んでみてください。

すでに知っている方であっても、永久保存版として使える記事にしていますので、是非この記事をブックマークしていつでも確認できるようにしておいてください。

備えあれば憂いなし!

参考:

「西日本は南海トラフ発生前の地震活動期」能登半島地震“流体の影響”研究する専門家指摘 阪神淡路大震災前より“切迫”評価 危険度「最高ランク」の活断層とは

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/923468

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