片付いている部屋と散らかっている部屋にいる自分(1)

勉強会で男性Aさんから片付けに関する質問がありました。
その後、そのAさんより電話があり、このようにおっしゃいました。

「先生、私、ちっとも理解できていないようです。部屋を片付けてもすぐ散らかりますし、本当にその方がどこに何があるのか分かって、楽なんですわ。」とのこと。

彼は経営者です。
Aさん「自分は、仕事場は常に綺麗にし、掃除と整頓を心がけています。しかし自宅の私の書斎は、何故か散らかっていないと落ちつきません。足元には調べ物の資料や、書類、周りにはパソコン・携帯など円を描くように散らばっています。その方が、何が置いてあるのかがよく分かり、下手に片付いているより仕事がはかどるのです。成功者や金持ちの、家や書斎は片付いているとのことですが、仕事場だけでもよいのでしょうか?自宅の書斎はいくら片付けても、また元のように散らかるし、私自身はその方が効率が良いと思えますが。」

彼の質問は、誰にでもあるような日常のことです。
彼は常に勉強しているタイプ。頭も良く、記憶力もずば抜けています。仕事以外の彼の話もとても細かく、1から10まで説明してくれます。時に、私も次の予定の時間が迫ると「それで本題は??」と聞いてしまう事があるほどです。

成るほど、これで分かりました。彼の話の長いわけが。彼の頭の中は、まさに彼の書斎の中と同じだったのです。

つづく

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