マキちゃんのテレパシーの内容は、風船の映像と彼女なりの説明付き。
まだ一言も話せないのですが、テレパシーという手段で意思疎通をはかってきます。
映像では部屋の片隅で風船が揺れています。
マキちゃん「ねえ、あっちに行きたい。ほらフワフワでキラキラしていて・・きれい、きれいなの。ねえ、あっちに行こう!!」と部屋の方に私を導きます。
玄関で、私はマキちゃんを抱っこしたまま、ママ達の方を向いて伝えました。
白河「あの・・マキちゃんが『パステルカラーの風船』と言っているのですけど・・。シルバーの風船に色が付いているような・・。」
おばあちゃま「ええっ?風船?はい、リビングにありますけど。」
周りの大人は全員目をパチクリ!!
「どうぞ、どうぞ、こちらです。まあ、『まだ赤ちゃんだから風船なんてわかんないわよね、きっと。』って話していたんですのよ。そうなの??マキちゃん、喜んでくれてたの?嬉しいわ~。」とおばあちゃま。
それを聞いていたおじいちゃまは、「ほら~、喜ぶからって僕が買ってきてあげたんだよね~。」と自慢気。
実はマキちゃんも得意気なのですが、まだ彼女の幼さでは他の方には伝わらないようです。
白河「あら、ホント素敵ね~。可愛いわね、マキちゃん。素敵な風船もらったのねぇ~?」
リビングには、天井から少し下の方でフワフワ浮いているパステルカラーの可愛い風船が数個ありました。
購入してから時間が少し経過していたのでしょうか・・
マキちゃんのおばあちゃまは、両手をお顔の横で広げて
「マキちゃんが風船のところまで案内するだなんて・・。まだ小さいですし、何の興味も示していなかったと思ったのに、そんなに好きだったなんて。それにそんなに喜んでいてくれたなんて、嬉しいわ」
それを見ておじいちゃまは「ほらね~、正解だ。」とまたまた嬉しそうです。
マキちゃんは、白河を通して家族の皆に「実は、風船をもらえてとても喜んだし、興味があったの・・。」と伝えたかったようです。
みんなが喜ぶ様子を確認したその後は、直ぐにママの方に抱っこと手を伸ばしました。
つづく